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真のグローバル金融セクター「オフショアとしての香港」を考える

公開日: : 最終更新日:2015/08/24 香港ライフ

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回は「香港ライフ」というカテゴリーでオフショアとしての香港を考えてみたいと思います。歴史的な背景や今の政治動向などを反映した内容ではなく香港にいてあくまで個人的に感じていることを書いています。

言わずもがなアジア地区でオフショアファンド(ヘッジファンド)の多くが登記されていたり、HSBC香港やHang Seng Bank、Standard Chartered、中国銀行など多数の金融機関が本支店を構えている香港です。香港の経済は「金融」と「不動産」で持っているようなものです。

<香港の金融街Centralにある飲み屋街(蘭桂坊)では、毎週末、多くの金融マンや旅行客で深夜までパーティーが行われている↓>

週末の蘭桂坊(動画)

さて、日本人にとって「香港」はどういうイメージでしょうか?

日本人にとって、近いようで遠い香港?

かくいう私も2013年に初めて渡航するまで「香港」はジャッキー・チェンくらいしか知りませんでした。「香港って、国なのか地域なのか都市なのか?」というそんなイメージでしかなく、香港人と中国人(メインランド)、広東語と北京語(マンダリン)との区別もままならないままでした。

また、時代が変われば国の形も変わる訳で、例えば弊社のクライアントでも「香港へは20年前に来た以来だなぁ〜!今はこんなに発展していて、ほとんど日本と同じじゃないか。」という方も珍しくなく、かつての香港と今の香港は大きく違っているようです。ちなみに私が感じる香港の雰囲気は「大阪ミナミ+東京丸の内」です。ローカルエリアに行けば関西圏の人情味が色濃くあり、Centralなどのビジネス街に行けば東京の丸の内や大手町ぽさを感じます。

私が思う香港人はめちゃめちゃイイ人が多いということ。確かに相対的に愛想が無い(と言われるように)のは確かだと思いますが、馴染めば優しい人ばかりで、かつとても親日派なので日本人と分かれば片言での日本語を話しかけてくれる香港人が多いです。また学生時代に日本へ留学していたという香港人にもよく出会います。そして、ローカルエリアやローカルレストランでは広東語ばかりですが、基本的に英語が十分に伝わります。よって、多くの西欧人や英語圏の人が集まりやすい環境にあるということですね。

東京から香港は大体4時間ほどのフライト、大阪からでも3時間程度でしょうか。空港からMTR(地下鉄)のアクセスが非常によくできているのであっという間に都心へアクセスができるというのは国際都市化している小さな香港ならではでしょう。

一方、残念ながら香港人が日本を好んで関心が高いように、多くの日本人が香港に対して同様の関心があるかと言われると非常に疑問です。物理的に近いようで遠いイメージを持っています・・・

金融の街、香港

私にとって香港は、金融の街です。香港にオフィスがあるヘッジファンドや他の地域からビジネストリップでやって来るファンドマネージャーなどは、必ずと言ってよいほど香港にやって来ます。いつも彼らに尋ねるのは「なぜ香港に寄るのに、日本(東京)には寄らないのか?」と。彼らの口から金太郎飴の如く同じ答えが返ってくるのですが、それは「香港や他の国と較べて、日本(東京)は政府の介入が多くて、金融ビジネスにとって明らかにリスクが高いじゃないか!」と。彼らの感覚は決して間違っていないでしょう。なので結局、結果的に日本の個人投資家は「真の国際的な金融サービスから無視され取り残されている」という負のスパイラルに陥っています。(もちろん、彼らは個人的に日本の文化や料理、歴史が好きだとは一様に言ってくれるのですが・・・)

中国化が心配される香港、オフショアとしての立場や金融システムへの影響は?

つい先日、香港の「選挙に関する制度改革法案」が否決されました。

Screen Shot 2015-06-20 at 13.44.25(出典:ロイター)

この流れは2014年の「傘の革命」から続いていますが、今回の否決によって、改めて真の普通選挙(中国よりの有利な選挙システムではなく、香港人としてグローバルでは当たり前の民主的な普通選挙)を求めていくようになるそうです。政治動向は見守る必要があります。

ただ冷静に考えるべきは、仮に香港が中国共産党化をして金融セクター(ヘッジファンド、投資銀行、商業銀行など)がオフショアビジネスとして成り立たない、もしくは事業として弊害があると判断した場合、例えば情報収集能力に長けているゴールドマンザックスを始め欧米の歴史ある金融機関は当然のように真っ先にオフィスを閉めたり、ビジネスを縮小、他国のオフショアへ移転して、ビジネスのリスクを最小限にできる措置を講じます。香港でそのような動きは一向に感じられません。

もっと分かりやすいイメージでいえば数年前に日本から(金融市場から)HSBCの支店やスタンダード・チャータード銀行、CItiBank、大手ヘッジファンドのManやWintonなどが軒並み日本市場から撤退している例です。

もし香港がオフショアの地位を脅かされるようになれば、まず金融機関の動きから判断できることでしょう。

香港がオフショアとしての地位を脅かされる可能性

オフショアの歴史を辿れば、オフショアというものがいかに「歴史的かつ政治的」な繋がりの中で構築されてきたかが分かります。

今後、香港のオフショアの地位が脅かされる可能性はもちろんゼロではないでしょうし、シンガポールのが金融セクターとして台頭してきている例もあります。が「歴史」と「政治」の流れによるものがそう簡単に覆ることは考え難いかなと思っています。

仮に日本がイキナリ「沖縄をオフショアにします!」となれば、香港の地位は脅かされるかな?と妄想していますが・・・。国際社会がそれを許すかという問題もありますし、いきなりポッと出来るわけでないのであくまで妄想程度ですね(苦笑)

 



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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。

過去10年間に渡り年間平均10%以上のリターンをあげている海外の投資情報を、実名を用いて載せています(日本には存在しないファンドです)

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  • 眞原郁哉

    1986年、兵庫県神戸市生まれ。

    同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社。その後、K2 Investment株式会社入社。投資アドバイザーとしてクライアントのためになるアドバイスをできることにやりがいを持ってます。

    趣味はダンス、ネットサーフィン、珈琲。体育会系に見えて、実はインドアでもあったりします(笑)。

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