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「LMオーストラリア毎月分配型ファンド(オーストラリア経済見通し)/高金利先進国債券オープン(毎月分配型)(月桂樹)」について

公開日: : 最終更新日:2021/02/09 資産運用の基礎、Q&A、基礎用語

<Q.>(5/25)

「LMオーストラリア毎月分配型ファンド」を持っています。
五月の利下げでは影響なかったですが、今後の見通しはどうでしょうか?

「月桂樹」は分配金が下がりましたが、今月は分配金80円維持でしたね?
分配金は今後やはり下がってくるでしょうか?

またオーストラリアの今後の見通しも教えて下さい。

<A.>

はじめまして、K2 Investment の眞原と申します。
ご質問にお答え致します。

LMオーストラリア毎月分配型ファンド
【基準価額】7,540円(5/25時点)
【純資産総額】2,311億円
【分配金/月々】80円
【分配金累計額】8,983円

2003年から運用開始で約12年の運用で年間平均リターンで4.2%程度です。
80円の毎月分配金のうちの60%程度は既に過去のリターンからの取崩となっているので、ファンドが月々のリターンを上げずに分配金を出し続けていくと単に基準価額の下落要因でしか無い点には注意が必要です。

5月のオーストラリアの金融政策についてはこちらで私がまとめたものがありますので、ご一読頂ければと思います。

※『眞原郁哉の海外投資ブログ(【為替】オーストラリアが利下げ(過去最低の2%へ)虚を突く為替変動!(豪ドル資産は大丈夫?))』について

今後の豪ドルや豪経済についてですが、まず豪金融政策では年内の追加の利下げ観測が根強くあるものの、5月の利下げで一服し、利下げサイクルは終了かとのポジティブな見方も出てきています。ただ、足元のコモディティ価格の下落と中国経済指標の悪化が豪ドルや豪経済の重しとなっているのは間違い無く、ファンドパフォーマンスとしては厳しい環境が続くと思います。

グローバル経済の視点から考えると、今後においては豪ドル資産よりも米ドル資産にシフトする方がパフォーマンス向上は果たせると思います。

次に、

高金利先進国債券オープン(毎月分配型)(月桂樹)
【基準価額】7,626円(5/25時点)
【純資産総額】4,678億円
【分配金/月々】55円
【分配金累計額】8,250円

月桂樹は上記のファンドであっていますか?
2003年の運用開始から12年で年間平均リターンは3.8%程度です。

分配金は既に70円から55円に減額されています。またこのファンドの毎月の分配金は約80%が過去のリターンの取り崩しになっています。つまり、運用がうまく行かなくとも分配金を出す悪い例の典型です。今後も分配金の減額と基準価額は引き続き下落する可能性が大きいです。

ファンドの運用先は金利の高いソブリン債(アメリカ:41%、NZ:23%、AUS:17%、英国:13%、ノルウェー:4%)ですが、今後米国の利上げがあるとこのファンドにはネガティブに働きます。またここ数年は各国は低金利なので金利収入は少なくファンドの収益機会が少なく、ファンド設定当時とは経済環境が大きく異る点にも注意が必要です。

投資アドバイザー
眞原 郁哉



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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。

過去10年間に渡り年間平均10%以上のリターンをあげている海外の投資情報を、実名を用いて載せています(日本には存在しないファンドです)

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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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