【資産運用Q&A】「高配当グローバルREITプレミアム・ファンド通貨セレクトコース(トリプルストラテジー)」について
公開日:
:
最終更新日:2021/02/09
日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF
国内ファンド解説
<Q.>(25/Apr./2015)
高配当グローバルREITプレミアム・ファンド通貨セレクトコース(トリプルストラテジ-)を持っています。リートは好調との思いで、証券会社の買われているファンドの中から選択しました。 所が基準価格は下がる一方です。このリートについてアドバイスお願いします。
<A.>
◯◯さん、
初めまして、K2 Investment の眞原です。
ご質問にお答え致します。
まず、ファンドの現状から確認しましょう。
好配当グローバルREITプレミアム・ファンド通貨セレクトコース(愛称:トリプルストラテジー)
【基準価額】 :5,685円(3/25時点)
【純資産総額】 :3,205億円
【分配金累計額】:5,000円
【分配金(月々)】:200円
次に、マーケット環境です。
現在米国のREIT市況は米国の株高の影響もあってポジティブに推移しています。このファンドの国別には米国70%、日本8%、オーストラリア4%で、業種別構成を確認すると店舗用22%、専門13%、住宅12%の順で高い比率になっています。この構成であればもっと順調に上昇しても良いポートフォリオ構成かと思います。
理論上は年間17%程度のリターンを出せる運用のポートフォリオのようですが、それ以上に分配金を出しているというのが現状です。(現状はタコ足分配金にはなっていないようですが)ただ、実際、分配金を出す度に基準価額が下落しているので、運用としては上手くいっていません。
具体的に見てみると、例えば単純に今の基準価額と分配金累計額を足し合わせると10,685円で、年間平均リターンで約3.3%なので、ハイリスク・ハイリターンなREIT資産で運用しているにも関わらず、実際には外国債券のリターンと同様のリターン水準になっています。
結論としては運用自体が下手なファンドなので、全くオススメできません。
<ご参考>
※『眞原郁哉の海外投資ブログ(【資産運用Q&A】損保ジャパン・グローバルREITファンド(毎月分配型) について)』について
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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