短期高利回り社債ファンド2013−09 円建 円安追随・日経平均上昇追随型
公開日:
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最終更新日:2021/02/09
日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。
投資信託(ファンド)で資産運用をしている投資家へ情報をお伝えしています。
今回は昨日に、一昨日に引き続き、三菱UFGモルガン・スタンレー証券から新規募集販売されているシリーズもののファンドで『短期高利回り社債ファンド2013−09 円建 円安追随・日経平均上昇追随型』の情報です。
昨日のこの投資信託(ファンド)で資産運用ブログで情報をお伝えしました『短期高利回り社債ファンド2013-09 日経平均上昇追随型』の円安と日経平均上昇バージョンです。つまりは『短期高利回り社債ファンド2013-09 円建 円高ヘッジ・円安追随型』と『短期高利回り社債ファンド2013−09 日経平均上昇追随型』を足しあわせたようなものが、今回の『短期高利回り社債ファンド2013−09 円建 円安追随・日経平均上昇追随型』の特徴のようです。
今回のファンドの特徴はこちらの4つ。
1.)新興国を含む高利回り社債(つまりハイ・イールド債券)を主要投資対象として高水準のインカムゲイン(金利収入)を得る。
2.)単位型なので約5年の信託期間(2013年9/18〜2018年9月28日)の終了前に満期を迎える短期の債券に投資して償還まで保有。
3.)円高時(米ドル安)の損失低減+円安時(米ドル高)の場合の収益の獲得を目指す。
4.)日経平均株価の下落には損失低減+日経平均株価の上昇の場合の収益の獲得を目指す。
1.)と2.)については基本構造は同じなので、前々回(短期高利回り社債ファンド2013-09 円建 円高ヘッジ・円安追随型)と前回(短期高利回り社債ファンド2013−09 日経平均上昇追随型)のブログ記事をご参照下さい。
今回は(3.)と(4.)に絞ってお伝えします。この2つをまとめて見ていきます。
3.)円高時(米ドル安)の損失低減+円安時(米ドル高)の場合の収益の獲得を目指す。
4.)日経平均株価の下落には損失低減+日経平均株価の上昇の場合の収益の獲得を目指す。
<円安追随・日経平均上昇追随>
混乱する投資家も多いと思いますので、おおまかにまとめるとこのようになります。つまりこのファンドの運用に際し、この4パターンが必然的に組み合わさって運用されるという訳です。
・円高米ドル安→ファンドにマイナス
・円安米ドル高→ファンドにプラス
・日経平均株安→ファンドにマイナス
・日経平均株高→ファンドにプラス
それぞの組み合わせたイメージ図がこちら。
・円安ドル高に20%+日経平均が40%上昇した場合
・円高ドル安に20%+日経平均が40%下落した場合
・円高ドル安に20%+日経平均が40%上昇した場合
・円安ドル高に20%+日経平均が40%下落した場合
そして、このシリーズの肝が「オプション」を使った戦略で、今回のファンドに関しては「為替戦略コスト」と「株式戦略コスト」が発生します。具体的な試算値がこちら。
「為替戦略コスト」のみ
「株式戦略コスト」のみ
この「為替戦略コスト」+「株式戦略コスト」の2つを合わせるとこちら。
この「コスト」に関しては、オプションを用いる際に発生する一種の保険料みないなものです(あくまで分かりやすい表現として)。この「コスト」を支払うことによって、損失を限定する(支払うコスト以上のマイナスが出ないようにする)というのが基本的な考え方です。
きっと初めて投資をする投資家にとっては「はて、何のこっちゃ?」となると思います。要は、それだけ複雑に作り上げられている投資信託(ファンド)であるとお分かり頂ければ十分かと思います。
このような「オプション」を絡めたファンドが今後も増えて新規設定販売されていくと思います。ただ、投資信託(ファンド)で資産運用をしている投資家にとって商品性よりも最も重要なのはリターンです。このように複雑なファンドでもリターンをしっかり上げて行けば良いファンドですし、そうでなければファンドで運用する甲斐がありません。
かつては新興国通貨を絡めた「通貨選択型」が流行ったように、このような「オプション型」が流行ろうとしています。投資家はそのような流行ものなどに流されるのではなく、オフショアファンドのように過去のFactsheet(運用報告書=トラックレコード)があるファンドを選択することで、マーケット環境の善し悪しの成果も認識できるので、そのような観点から投資先を考えるほうが良いでしょう。
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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