通貨選択型ダイワ米国厳選株ファンド−イーグルアイⅡ−予想分配金提示型

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。

投資信託（ファンド）で資産運用をしている投資家へ情報をお伝えしています。

今回は現在（8/1〜19日）まで大和証券で新規募集販売されている「通貨選択型ダイワ米国厳選株ファンド−イーグルアイⅡ−予想分配金提示型」についてです。

今回のファンドは「Ⅱ」ということですが、既に「ダイワ米国厳選株ファンド−イーグルアイ−Aコース（為替ヘッジあり）・Bコース（為替ヘッジなし）」というファンドが2012年5月に設定されて運用されています。

その「ダイワ米国厳選株ファンド−イーグルアイ−」の基準価額の推移をこちらで確認してみます。

大幅な基準価額の下落はどちらのコースでも分配金を大幅に出した為です。Aコースで「2,000円」Bコースで「5,300円」。本来、オフショアファンドのように分配金を出さずに、基準価額をそのまま殖やして行くほうが投資効率は良いはずなのですが・・・。

さて、今回の「通貨選択型ダイワ米国厳選株ファンド−イーグルアイⅡ−予想分配金提示型」は「ダイワ米国厳選株ファンド−イーグルアイ−」と何が違うかも含めてポイントを確認します。

1.) 厳選した米国株式への投資（20銘柄）

2.) 通貨選択型（円コース、豪ドルコース、レアルコース、米ドルコース、通貨セレクトコースの5コースから選択・スイッチング可能）

3..) 予想分配金提示型

それぞれを確認してみます。

1.) 厳選した米国株式への投資（20銘柄）

・割安な銘柄への投資（約5,000銘柄から20銘柄を選定したポートフォリオ）

パフォーマンス推移としてはこちら。

米国株式のベンチマークとされるS&P500指数においてもプラス約40％の上昇を見せています。また、このファンドのポートフォリオ（米国株式集中投資戦略）ではその2倍以上のリターンとなっているようです。世界中の株式マーケットを見た際に、米国株式が堅調で今後も上昇していくプラス要因（強い景気指標、強いドル、企業好決算など）が多く挙げられます。

2.) 通貨選択型（円コース、豪ドルコース、レアルコース、米ドルコース、通貨セレクトコースの5コースから選択・スイッチング可能）

それぞれのの通貨パフォーマンスのシミューレーションがこちら。

この推移だけを見ると「ブラジルレアル・コース」を選びたくなりますが、投資信託（ファンド）で資産運用をしている投資家は既に経験済みの方が多いですが、ハイリスク・ハイリターンになります。いくら米国株式で上昇してリターンが出ていても為替で大幅にマイナスが出ていると元も子もありません。

またこのファンドに限らず特に債券モノのファンドで運用をしている投資家が注意すべきは「為替ヘッジなし・通貨選択型」ファンドで運用している投資家です。ほとんどの投資家が、ブラジル・レアルやトルコ・リラ、南アフリカ・ランド、メキシコ・ペソ、などの新興国通貨での運用で、それらの新興国通貨は米ドル金利変動の影響を受けるからです。今後米国金利が上昇してくれば、証券マンの「売りましょう、乗り換えましょう」のセールストークが炸裂しそうです。

3..) 予想分配金提示型

この　ファンドの醍醐味です。

このファンドの大きな特徴として、基準価額の推移に応じて分配金を出す仕組み「予想分配金提示型」を採用しています。

もしかしたら今後はこの流れを証券業界で作るかも知れませんね。

どうしても分配金が必要な世代（70代などで年金と月々のプラスアルファ？が必要だという世代）にとっては良いかも知れません。ただ、予想分配金提示型にせよ、毎月分配型にせよ、投資効率からは非効率なので、本来は資産形成が必要な上記の世代以外には必要ありません。

証券会社や運用会社（ファンド）は、毎月分配型、通貨選択型、プレミアム戦略、予想分配金提示型と・・・様々な商品を開発、募集販売してきています。投資家自身の考え方や目的、年間の平均リターン目標やリスクを捉えた上で中長期での投資を心がけて行きましょう。