日興ABグローバル金融機関ハイブリッド証券ファンドクラスA・クラスB

公開日： 2013/05/15 : 最終更新日：2021/02/10 日本の投資信託（ミューチャル・ファンド）やETF

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こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。

投資信託（ファンド）で資産運用ブログでは、ファンドでの運用をしている投資家や今後ファンドへの投資を考えている投資家に情報をお伝えしています。

今回の投資信託（ファンド）で資産運用ブログは、現在（5/30〜6/26）で新規設定・SMBC日興証券から募集販売される「日興ABグローバル金融機関ハイブリッド証券ファンドクラスA/クラスB」です。

この「日興ABグローバル金融機関ハイブリッド証券ファンドクラスA/クラスB」の大きなポイントは下記の3つ。

1.) ハイブリッド証券への投資

2.) 為替ヘッジあり

3.) 年間2回の分配金（毎月分配型ではない）

ポイント毎に確認してみます。

1.) ハイブリッド証券への投資

ハイブリッド証券については、過去のブログ記事で詳しくまとめていますが、改めてこちらでもお伝えします。

その前に、ハイブリッド証券関連のファンドがどれほど募集販売されているか、まず確認してみます。

上記の特徴を確認する限り、今まで様々な銀行や証券会社で販売されてきた投資信託と大きな変わり映えも特徴もありません。投資信託の名前が「ハイブリッド証券」なのか、その他なのかという事です。具体的に見て行きましょう。

2012年7月に大和証券から販売されている『グローバル優先証券ファンド（為替ヘッジあり）』

2012年6月にSMBC日興証券から販売されている『日興 DWS グローバル金融機関債券パッケージ 2012-06 愛称:G-SIFIs』

2012年11月に大和証券から販売されている『ダイワ・グローバル・ハイブリッド証券ファンド（為替ヘッジなし）』

2013年5月に三菱UFJ銀行（三菱UFJモルガン・スタンレー証券）から販売されている「グローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド（為替ヘッジあり）2013-05」など

いかがでしょうか？今までに各社がこぞって販売しているのを確認できます。だからこそ、このファンドへの投資を考えている投資家は「なぜこのファンドへの投資でなければならないのか？」という明確な理由を証券マンや銀行員に尋ねてみるのも良いと思います。

では、ハイブリッド証券とはどのようなものなのでしょうか？

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ハイブリッド証券とは、劣後債or優先証券の名称です。

仮に、ハイブリッド証券を発行した金融機関が破綻した場合には、普通社債→ハイブリッド証券→普通株式の順番で投資家へ資金が返済されます。（※返金できる資金がある場合）つまり、普通社債よりも返金されない可能性が高い（リスクが高い＝信用度が低い）ので、ハイブリッド証券そのものの金利は普通社債よりも高くなります。

利回り水準の比較としてはこちらの通りです。

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濃い茶色の枠内に入っている債券が、今回のファンドの投資対象のハイブリッド証券です。格付を確認の通り、低い格付け（低い信用力）なので、その分利回りが高くなります。ほとんどハイイールド債券と考えて頂いても良いと思います。

このハイブリッド証券を発行しているのが下記のような（国際的に選別されている重要な）金融機関がこちら。

スクリーンショット 2013-05-15 13.42.13.png

証券マンのセールストークとしては「このような有名な金融機関が破綻すると思いますか？破綻したら皆さん困りますよ？破綻しないようにこのようなハイブリッド証券で資金を集めて自己資本を厚くしているのです。（だから、破綻の可能性は低いでしょう！だから、このファンドへ投資しましょう！）」というようなセールストークが出やすいと予想できます。

モデルポートフォリオはこちらの通り。

スクリーンショット 2013-05-15 13.36.05.png

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それではポイントの2つ目です。

2.) 為替ヘッジあり

「現在、円安方向になっているので為替差益を狙います！」というような投資をされる方が多い中で、敢えて円ヘッジをして為替リスクを抑える（円高への抑止力）というのは良いと思います。ハイブリッド証券自体がハイリスク・ハイリターンなので、為替部分ではリスクを抑えたいものですね。

最後のポイントです。

3.) 年間2回の分配金（毎月分配型ではない）

過去このブログ記事でも何度も「分配金の非効率さ（特に毎月分配型ファンド）」をお伝えしてきましたが、今回のこのファンドは年2回分配という点では、個人的に高評価です。ただ日本独特の分配金のあるファンドは海外と比較すると非常に非効率です。まずオフショアファンドには毎月分配型などはありません。その分、NAV(基準価額)への再投資を行い中長期でファンド運用ができるのです。

投資家が本来望むのは、分配金の多さや買った売ったの短期売買ではなく、中長期で資産運用できる投資対象だと思います。

いずれにせよ、今回のハイブリッド証券に関連するファンドはたくさん販売されてきているので、投資信託（ファンド）で資産運用をしている投資家にとってはそれらのパフォーマンスを参考にして投資されるかどうか考えるのも1つですね。

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