グローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)
公開日:
:
最終更新日:2021/02/10
日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。
このブログでは、投資信託(ファンド)で資産運用をする投資家へ適宜情報をお伝えしていきます。
本日は今朝の日経新聞の折込広告に載っていたみずほ証券から本日23日から2月7日まで募集している新商品「グローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)」の情報をお伝えします。
では、具体的に見て行きましょう。
大きな特徴としては以下3つ。
1.) ブラックロック・グローバル・ファンズ・グローバル・アロケーション・ファンドの運用成果を反映する、指数連動債に投資(世界中の株式や債券への投資)
2.) 目標払出し型
3.) 限定為替ヘッジなどのコース
1つ目、ブラックロック・グローバル・ファンズ・グローバル・アロケーション・ファンドの運用成果を反映する指数連動債に投資(世界中の株式や債券への投資)について、投資地域を確認すると下の通り。
欧州債券 4.2%
欧州株式 10.2%
アジア・オセアニア債券(除日本)4.5%
アジア・オセアニア株式(除日本)4.5%
日本株式 5.3%
北米債券 13.7%
北米株式 36.8%
中南米債券 1.5%
中南米株式 1.7%
短期金融資産
その他
そして、株式組入比率と通貨別比率を見るとこちら。
基本的には米国への投資(米国比率が50%を越える)と考えるのが妥当です。
また、指数連動債券についてはこちら。
ここで注意しなければならないのが「投資収益が十分でない場合に分配を行うと、実質的に元本の払戻になることがあります」との文言。要は運用が上手くいかずに分配金を出す時があって、そん時にはタコ足分配金(元金払戻金=特別分配金)になるけども、カンニンなぁ〜!って事が、サラっ〜と書いてありますね。
では、2つ目の聞きなれない目標払出し型とは何ぞや?ということです。
「毎月分配型」を言い換えたような方針にしか感じられません。そもそも毎月分配型投資信託自体は、分配金を自由に設定してファンド側が出せる仕組みになっています。上記図の説明では、新たにこうします!のような印象を持ちますが、毎月分配型とほぼ一緒だと考えて良いでしょう。
ただ、分配金に関しては1つ目の指数連動債の運用パフォーマンス(年間金利以上)が良ければタコ足にはならずに運用されますが、いずれにせよ現在多くの日本人が投資している毎月分配型とほぼ同様の仕組みですね。
最後に3つ目の限定為替ヘッジなどのコースについて・・・
為替ヘッジのコースの場合、米ドル売り/円買いの為替取引を行う事で、米ドル建て資産(通貨別比率からは約68%の米ドル通貨資産)に対しては為替変動リスクが「軽減」されるとのことです。為替の影響がゼロになるわけではないですし、その他通貨建て資産(約30%)においては為替変動の要因は受けるので「限定」のようです。
まとめますと「目標払出し型」や「限定為替ヘッジ」などの言葉自体は新しくなりましたが、実際には「毎月分配型」や「為替ヘッジ有り無し」との大差はありません。そして、新規設定の毎月分配型の投資信託の場合はオフショアファンドとは違い、過去のFactsheet(運用報告書)やTrackRecord(運用成果)が無いので、投資すべきかどうか判断する材料が乏しいです。
今までの自分自身の投資手法(毎月分配型で散々な目にあってきた経験)や新規設定での日本の投資信託で運用成果がどうだったか、など中長期の資産形成において投資家自身が「何を目標として(年間目標リスクリターンなど)、投資しているのか」をもう一度見直すことが必要です。
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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