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トルコ債券&株式ファンド2012-09

公開日: : 最終更新日:2021/02/10 日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF

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こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。

投資信託(ファンド)で資産運用する読者に投資情報をお伝えすべく本稿では、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(運用は国際投信投資顧問が行う)が募集販売している『トルコ債券&株式ファンド2012-09』(単位型/海外/資産複合)をご紹介します。

この投資信託(ファンド)の特徴は、大きく2つです。

1. トルコ・リラ建てソブリン債(各国政府や政府機関、世界銀行が発行する自国通貨建て、外国通貨建て債券)への投資とトルコの金融商品取引所に上場している株式(特にMSCI トルコ・インデックス に連動することを目標)に投資するという2つの資産クラスへの投資を行います。

 

2. 年1回決算の収益分配

まず、以下の商品性の説明を読んで頂く前に、前提として三菱UFモルガン・スタンレー証券の証券マンや銀行員からの(恐らくこんな)次のセールストークを聞かれたら読者の方々は小耳に挟む程度にして下さい。

『ブラジルやその他の新興国の次に注目されているのが、NEXT11のうちの一国であるこのトルコなのです。欧州(EUに加盟するかも知れませんし)とアジアの間にあって地理的立地が非常に良く、今後も外需と内需が伸びて行くので、今の間に投資しましょう!しかも為替水準としては現在1リラ=44円で(本日現在)、今後はより円安方向に触れていくと思います』

上記は元証券マンの私が、投資信託(ファンド)で資産運用する投資家にセールスするのであればざっくり考えられるおおまかなセールストークです。

こんなセールストークは、金融機関に勤めている証券マン(銀行員はマーケット環境をほほんど知らない方が多いのでここまで話してくれるか分かりませんが)であれば容易に作れますし、決して間違った事は何も伝えていません。同時に「トルコの未来展望」は、数年前から分かっている事なので今更なぜこんな商品を出してきたのか?という印象です。(恐らくブラジルの投資信託のイメージが悪くなり、逆にトルコの印象が良くなってきているのも一因でしょう。)

さて、本題に戻して商品性の説明に戻ります・・・

この投資信託(ファンド)では、資産クラス(資産の性質)の異なる「債券」と「株式」の両方に投資します。

投資信託(ファンド)組成時の比率としては、債券:株式(インデックス)=65%:35% ということ。

つまり、リラ建て債券で高い金利を取りながら、同時にエマージング国特有の上下のリスクが高いトルコ株式(あくまでインデックス連動を目標としながらも)でキャピタルゲインを狙うような運用かと思います。

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こちらが、トルコの国債利回り推移

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三菱UFJモルガン・スタンレー証券の販売用資料では記述がなされていませんが現在トルコの中央銀行は政策金利を短期金利の上限と下限を定める「コリドー(両者の金利差)」を設定して、その範囲内で中央銀行が自由に銀行間金利を決めるという、分かりにくく不明瞭な金融調整方法を採用しています。これによって2012年には入って以降は金利の高め誘導やリラ買い介入によりリラ相場が比較的安定している事実があります。

こちらが、トルコ・リラの為替推移です。

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また、以下が投資対象でもある、トルコ株式(MSCI トルコ インデックス)の推移

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インデックスの「金融セクター」が53%を占めているので、より世界の景気動向やトルコの金融政策に影響を受けることになると思います。

「なぜ、トルコなのか?」、と投資信託(ファンド)で資産運用している読者の方々は素朴に疑問を感じませんか?販売会社の三菱UFJモルガン・スタンレー証券に至っては『発見!トルコキャンペーン』なるものまでして、この商品を勧めています。

トルコの魅力としては、

新興国の中でも次に投資の的として注目されているため。(ただ実はもう数年以上前からの話です。)

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GDP成長率も著しいため。(ただ、これも今更な話ではなく以前からマーケット関係者には既に知られています。)

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トルコの国際的な信用(国債の格付け)が向上、また対外債務が縮小、外貨準備高が増加しているため。(これはここ数年の大きなプラス要因です)

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結論としては、今後のトルコ経済の展望は(日本と比較すれば)明るいものとなるでしょう。一方で新興国という大きなリスク(上下のブレ)を抱えているのも紛れもない事実です。尚且つ、債券株式の複合資産の投資信託(ファンド)で運用するこの投資信託では、投資する以上やはり手数料3%以上のキャピタルゲイン(年一回の収益配当はインカムゲイン)を得なければ投資する意味はありません。

投資信託では基本的に値上がり益を上げる事が求められますが(マーケット環境が悪いと運用成績は上がらない)、マーケットが下落していても上昇していても利益(運用収益を上げることを目標とする)を上げられるヘッジファンドの運用とは大きく異なります。

ここまで考慮した上で、今後の展望が明るいトルコの魅力に投資されるなら、良いのではないでしょうか。

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過去10年間に渡り年間平均10%以上のリターンをあげている海外の投資情報を、実名を用いて載せています(日本には存在しないファンドです)

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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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